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ええっ!きつね・・・

先日、うちの近くにお住まいの93歳のおじいちゃんと話してる時に、
いきなり「わしぁ昔、人が狐に化かされとるとこを見たことあるわ」
「またまた、何ゆうとるがいね」と、私は最初は冗談だと思っていたのですが・・・

「わしの子供んころ、この辺にも狐が住んどったんや」
「山伏がおって、いじわるでホラ貝を力いっぱい狐の穴ん中に吹いとったがや」
「次の日、近くの川のふちで桐の葉っぱ置いて、ろうそく焚いてなんやら祝詞(のりと)をあげっとった」
「桐の葉っぱに祝詞(のりと)あげるわけもないし、なんかちごもん(ちがうもの)に見えたんやろな」
「変なことしとるな思うて見とると、山伏が一歩づつ一歩づつ後ずさりしていくがや」
「あらあらと、思うとるまに真っ逆さまに川ん中へ落ちたがやぞ」
「前の日に狐にいじわるしたさけ、ばかされたがに決まっとるわ」

な、なんと!
私がびっくりしてると、おじいちゃんは続けて、

「それとな、近所に豆腐屋があってな、真面目な親父やったがに」
「婚礼が有るがで注文されて、ひろず(がんもどき)を山ほど作って、なんやら空地へ配達しっとった」
「どっかの家に見えたんやろな、大損したちゅうとったわ」

2度もかっ!

"狐につままれた"とか言います。
迷信とか言い伝えとか思いがちですが、もっと深い何かがあるのでは・・・
昔は、自然がもっともっと近くにあって・・・そうトトロの世界のように・・・

こんな話を、言い伝えていきたいなあ、そう思ってすぐに子供たちに話しました。
民話とか、言い伝えとかは、こんな風に伝わっていくのでしょうね。

それにしても不思議な話でした。
そしてなんだか、ほのぼのとした気持ちになりました。
おじいちゃんありがとね
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